赤ちゃんが言葉を話すのが遅いから心配！3つの原因と対処法

赤ちゃんがどんどん成長していくと、「あー」とか「うー」とかいうクーイングから「あーあー」などの2音節を話す喃語を話すようになり、1歳ごろになってくると「マンマ」や「ワンワン」など1語のバリエーションがふえてきますが、なかなか言葉を発しない赤ちゃんもいたりします。

 

お父さんやお母さんは自分の赤ちゃんが他のお家の赤ちゃんよりも言葉を話すのが遅いと心配になってしまいますよね？

 

そんな、赤ちゃんの言葉の遅れが不安なお父さん＆お母さんのために、ここでは、赤ちゃんの言葉が遅い要因や対処法などをご紹介させていただきます。

 

赤ちゃんが言葉を話すのはいつから？

赤ちゃんが言葉を話すのが遅い要因についてご紹介する前に、赤ちゃんが言葉を話すのは一般的に、いつごろからなのか？についてご紹介させて頂きたいと思います。

 

生後2か月から3か月ごろ、赤ちゃんは舌を使わずに「あー」とか「うー」とかいう母音を発するクーイングをし始めます。

 

クーイングというのは、赤ちゃんが成長しお口や喉の形が変化してきたことによって出る音であるといわれていて、赤ちゃんが何かをお父さんやお母さんに伝えようとしているのではなく、音を出すことを楽しんでいるだけなので、クーイングで発する言葉には特に意味はありません。

 

赤ちゃんが生後6か月ぐらいに成長すると、今まで発していたクーイングから「アーアー」や「ダーダー」などの同じ文字を2文字以上続けて言葉を発する喃語を話し始めます。

 

この喃語はこれから意味のある言葉を話すための練習でもあります。

 

最初のうちは、この喃語はクーイング同様言葉自体に意味がなかったりするのですが、成長するにつれて喃語の数がふえてくると、お父さんやお母さんに何かを伝えようとするかの如く喃語を発するようになってきます。

 

はっきりと言葉にできていなくても、意味を含んだ言葉を発するのは生後10か月ごろからで、1歳半から2歳ごろまでには少しずつ「マンマ」や「お母さん」、「お父さん」など意味のある赤ちゃん言葉を1語ずつ話すようになっていき、2歳で2語つなげた言葉、3歳で3語つなげた言葉を発することができるようになります。

 

赤ちゃんの言葉の発達は、身体の言葉の発達と比較するととてもゆっくりで、生まれたばかりの時には咽頭部の発達が未熟であるため、複雑な音声を発することができません。

 

また、幼い赤ちゃんは舌も自由に動かすことができないため、意味のある言葉を話せるようになっていくのには個人差があります。

 

それでは、赤ちゃんの成長過程での言葉の発達についてご紹介していきます。

 

赤ちゃんの成長過程による言葉の発達

① 0か月から1か月ごろの赤ちゃん

生後0か月から生後1か月ごろの赤ちゃんは、生理反射として無意識的に泣いたり、笑ったりすることで声を発することがあります。

 

② 2か月から5か月ごろの赤ちゃん

生後2か月から生後5か月ごろの赤ちゃんは、ご機嫌がいい時には、クーイングと言って舌を使わないで「あー」とか「えー」とか言った母音を1音節発することがあります。

 

この頃の赤ちゃんはお父さんやお母さんがあやしてあげると、声を出して笑うようになります。

 

③ 6か月から11か月の赤ちゃん

生後6か月から11か月ごろになってくると、赤ちゃんは低いうなり声やたかい声、唇を震わせた「ブー」といった複雑な音を発するようになります。

 

さらに、「アーアー」という2音節の喃語や、「お父さんパ」などの連続子音を発するようになります。

 

④ 満1歳から1歳半の赤ちゃん

満1歳から1歳半の赤ちゃんは、「マンマ」などのなんとなく意味が通じる言葉を発するようになってきます。

 

発達の早い赤ちゃんの場合は、1歳前から意味のある赤ちゃん言葉である「ワンワン」といった言葉のバリエーションがどんどんふえていきます。

 

⑤ 1歳半から2歳ごろの赤ちゃん

意味のある1語のバリエーションがふえてくると、1歳半から2歳ごろの赤ちゃんは「お父さん、どこ？」などの2語文を話し始めます。

 

この2語文が3歳ぐらいまでに、2語、3語とふえていき言葉の表現のバリエーションがどんどんひろがっていきます。

 

赤ちゃんが言葉を話すのが遅い原因とは？

では、赤ちゃんが言葉を話すのが遅い要因を以下にいくつかご紹介していきましょう。

 

① 成長の個人差によるもの

よそのお宅のお子さんはもちろん、同じご家庭のお子さんであっても成長には個人差がありますよね。

 

例えば、首が座ったり、寝返りを打ったりする時期が違ったりするように、言葉が話せるようになっていく時期も赤ちゃんによって個人差があるのです。

 

② お母さんやお父さんが寡黙な場合

お母さんやお父さんがおとなしく、寡黙な人の場合は子育てしていても赤ちゃんにあまり話しかけないかもしれません。

 

赤ちゃんは、お父さんやお母さんにあまり話しかけられないと、どうしても言葉を発するのが遅くなりがちになってしまうことがあるようです。

 

③ ベビちゃんときちんとむき合えていない人

仕事や家事が忙しいと、1日があっという間に過ぎて行って赤ちゃんにあまり構わない日が続くということもあるかもしれませんね。

 

さらに、実際に赤ちゃんに話しかけたり、遊んであげたりすることなく、テレビやDVD、インターネットやスマートフォンなどに赤ちゃんの相手をさせていたら、言葉を発するのが遅くなってしまうことがあります。

 

赤ちゃんが言葉を話すのが遅い時の対処法とは？

赤ちゃんが言葉を話すのが遅いと感じた時には、お父さんやお母さんが、赤ちゃんが言葉を発するように促してあげることがとても大切です。

 

例えば、赤ちゃんが興味を示したものや感じたものをお父さんやお母さんが言葉で代弁してあげるとよいでしょう。

 

「マンマおいしいね」とか「ワンワンかわいいね」と赤ちゃん言葉を使って話しかけるのもおすすめです。

 

お父さんやお母さんがたくさん赤ちゃんに話しかけてあげて、赤ちゃんに言葉をインプットしてあげましょう。

 

 

まとめ

赤ちゃんの言葉が遅れていると感じるときには、テレビやネット、DVDなどの一方通行のメディアに子育てをさせるのは言葉の成長の妨げや視力発達にも悪影響がありますので、やめておきましょう。

 

赤ちゃんの言葉が遅れていると感じた時には、お父さん＆お母さんはちゃんと赤ちゃんとむき合って、目を見て話しかけたり、絵本を赤ちゃんに読み聞かせしてあげたりして、赤ちゃんの言葉の発達を促してあげましょうね。