【赤ちゃん】生後3ヶ月の乳幼児が咳をして心配！3つの対処法！

生後3か月の赤ちゃんというと、生まれたばかりの時と比較すると、ずいぶんしっかりとしてきたな～と、お父さんもお母さんも感じるのではないでしょうか。

 

そんな、目に入れてもいたくない赤ちゃんが突然、咳をし始めたらお父さんもお母さんも心配でしょうし、新米のお父さんやお母さんの場合はどう対処したらよいのかわからなくて困ってしまうこともあるでしょうね。

 

ここでは、生後3か月の赤ちゃんの咳の対処法についてお知りになりたい方のために、生後3か月の赤ちゃんの咳の要因。

 

赤ちゃんが咳をしているときに市販のお薬を飲ませてよいのか、さらに、生後3か月の赤ちゃんの咳への対処法と夜間に赤ちゃんが、咳が出る場合はどこの病院に連れて行ったらよいのかについてご紹介させて頂きます。

 

生後3か月のベビちゃんの咳への対処法について詳しくお知りになりたい方は、要チェックです！

 

生後3ヶ月の赤ちゃんが咳！原因とは？

生後3か月の赤ちゃんが、咳が出る要因となりうる病気には、いろいろなものがあります。
そこで、いかに生後3か月のベビちゃんの咳の要因となりうる病気をいくつかご紹介させて頂きます。

 

① 風邪

最初にご紹介する生後3か月の赤ちゃんが咳をする要因となりうる病気は普通感冒、つまり一般的に風邪と呼ばれる病気です。

 

この風邪は、生後3か月の赤ちゃんの鼻からウイルスが感染して3日ぐらいで鼻水や鼻詰まりとなり、そののち咳が出るようになってくるもので、3か月のベビちゃんはもちろん、大人も子供もかかりうる病です。

 

② クループ症候群

生後3か月の赤ちゃんが、咳が出るときに考えられる病気として次にあげられるのは、「ケン、ケン」と犬が吠えるような咳が特徴のクループ症候群という病気です。

 

このクループ症候群は、喉の奥が炎症を起こし、腫れ、赤ちゃんが呼吸困難を起こす場合がある危険な病気です。このクループ症候群を発症するのは主に幼児で、風邪の症状に続いて起こります。

 

クループ症候群のほとんどはウイルス性ですが、もし、状態がひどくなったら入院しなくてはいけなくなってしまう病気でもあります。

 

③ 急性気管支炎

生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときに、考えられる病気の一つとして急性気管支炎があげられます。急性気管支炎は、気管支に炎症がおよんでいる状態で、熱や乾いた咳から痰をともなう湿った咳へと変化していく病気です。

 

この急性気管支炎の要因の多くはウイルス感染によるもので、基本的には咳止めや痰を出やすくするお薬を処方して様子を見ます。

 

もし、赤ちゃんの熱がたかく、膿状の痰がある場合は、細菌感染が疑われますので、抗菌薬を内服しなくてはいけなくなります。

 

この急性気管支炎という病気は、生後3か月の赤ちゃんだけでなく大人も子供も老人もどの年齢にもみられる病気です。

 

④ 肺炎

生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときに考えられる病気の要因のひとつに肺炎があげられます。肺炎とは、発熱や咳、多呼吸などの症状があらわれる病気です。

 

子供の肺炎の要因は年齢によって異なり、新生児期にはB群連鎖球菌や大腸菌などの腸内細菌、1歳から2歳の場合は、ウイルスや肺炎球菌、インフルエンザ菌といった細菌で発症する場合が多いようです。

 

2歳から6歳の子供の場合は、肺炎球菌やインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアで肺炎を発症することが多々あります。

 

学童期以降は、肺炎球菌やインフルエンザ菌で肺炎を発症することは少なくなり、肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアが肺炎発症の主な要因となり、抗菌薬を投与されることがすすめられています。

 

⑤ 百日咳

生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときに考えられる病気の一つに、百日咳があげられます。百日咳とは、その名前の通り特徴のある咳が長い間続く病です。

 

百日咳は、三種混合ワクチンの接種率が向上したことで患者数は少なくなっているのですが、地域的に小流行することがあります。この百日咳は、予防接種率が低下すると再流行する感染症の一つです。

 

百日咳は生後3か月の赤ちゃんを含む乳児に多い病気といわれてきましたが、最近では学童期以降の子供や大人も罹患することがあることがわかってきました。この百日咳を罹患した場合は、治療に抗菌薬が用いられます。

 

生後3ヶ月のベビちゃんが咳！市販の薬は飲ませていいの？

生後3か月の赤ちゃんの咳が辛そうだからと、市販の咳薬を飲ませてあげたらどうかと考える親御さんもいらっしゃることでしょう。

 

ですが、ぜんそくの発作のように薬によって咳を止めてしまうと、痰を排出することができなくなってたまってしまった痰が、気管支の内側をさらに狭くしてベビちゃんを逆に苦しくしてしまう場合がありますので、咳が出ていてもむやみやたらに市販のお薬を飲ませないほうが良い場合があります。

 

ぜんそくの発作の場合は、痰を取り除くお薬や気管を広げてあげるお薬をお医者さんで処方してもらう必要があります。

 

ぜんそくではなく、呼吸器感染症の場合は、咳の症状があると必要に応じて咳止めが処方されます。しかし、生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときには、咳を止めるよりも咳の要因となっている病気を治療しなくてはいけません。

 

赤ちゃんに咳が出ていても、軽症の風邪の場合は解熱薬や咳止めで症状を和らげることができますが、症状が進行して肺まで炎症がおよんでしまうと、細菌感染症を起こしている可能性があり、症状も重篤になってきますので、この場合は要因となっている細菌に有効な抗菌薬を用います。

 

生後3ヶ月の赤ちゃんが咳！対処法とは？

では、生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときの対処法をいくつかご紹介させて頂きます。

 

① 室内の環境を整える

生後3か月の赤ちゃんが咳をしているときには、加湿器や空気清浄機を使って室内の湿度を適切に保ち、空気をきれいにしましょう。さらに、たばこの煙はお子さんの咳をよりひどくしてしまいますので、お家に喫煙されていらっしゃる方がいたら喫煙をやめてもらうようにしましょう。

 

② 水分を取らせる

生後3か月の赤ちゃんが夜中にせき込んでいるときには、何回かに分けて少しずつ水分を飲ませましょう。水分を取らせるときには、一度にたくさんの水分を摂取させないように気を付けましょう。

 

③ 上半身を起こしてあげる

生後3か月の赤ちゃんの咳がひどい場合は、枕を布団の下に敷いてあげるなどして上半身を起こしてあげましょう。こうすると、気管や灰を圧迫することがないので、痰が出やすくなります。

 

夜間に咳が出る場合は、どこの病院に連れて行ったらいいの？

日中に生後3か月の赤ちゃんが咳をしていたら、空いている小児科を受診すればよいのですが、夜間に咳がひどく出ている場合は、夜間救急外来を行っている病院に電話で相談して診察をしてもらうことを検討しましょう。

 

喘鳴のある発作や、「ケン、ケン」などの犬が鳴いているような咳をしている場合、肋骨の間や鎖骨が呼吸のたびにへこんでいたり、全身を使って呼吸していたりする場合、あるいは、酸素不足で顔面が蒼白になっていたり、ぐったりとして意識障害がみられたりする場合は、早急に夜間救急外来に連絡して相談しましょう。

 

まとめ

生後3か月の赤ちゃんの咳、特に新米のお父さん、お母さんは夜間にせき込むと心配になってしまいますよね。

 

もし、夜間に喘鳴のある発作や、「ケン、ケン」などの犬が鳴いているような咳をしていたり肋骨の間や鎖骨が呼吸のたびにへこんでいたり、全身を使って呼吸していたりする場合、あるいは、酸素不足で顔面が蒼白になっていたり、ぐったりとして意識障害がみられたりする場合は、早急に夜間救急外来に連絡して相談しましょうね。